生理中にエステは受けられる?施術別の可否と予約前に確認したいこと

「エステの予約日に生理が重なってしまった」「生理中でもフェイシャルなら受けていいの?」「脱毛の予約、キャンセルしたほうがいい?」。月に一度のことなのに、予約のたびに迷ってしまう方は少なくありません。サロンに聞くのも少し気恥ずかしく、当日になって慌てて調べる、という声もよく聞きます。
結論から言うと、生理中にエステを受けられるかどうかは施術の種類とサロンの方針によって異なります。「生理中は一律に不可」というわけではなく、多くのサロンでは部位や施術内容、その日の体調で判断しています。
この記事では、実在するエステサロン・脱毛サロンが公式サイトで案内している内容をもとに、施術別の一般的な扱いとその理由を整理します。あわせて、予約前・当日に確認したいこと、体調がすぐれないときの判断、生理前後の体調の変化について公的な情報で分かっていること、そして生理中・生理前後の「体の内側のケア」もまとめました。
この記事の結論
- 生理中のエステは、「受けられることが多いもの」「控えたほうがよいもの」「サロンの判断によるもの」の3つに分かれます。最終的な可否はサロンにより異なります。
- 脱毛は、デリケートゾーン(VIO)とヒップは生理中お手入れできないとするサロンが多く、それ以外の部位は体調がよければ可能としているサロンがあります。
- フェイシャルや穏やかなトリートメントは受けやすい一方、お腹や腰を強く圧迫するマッサージや痩身メニューは、生理中は控えるよう案内するサロンがあります。
- 生理中は肌が敏感になり、痛みや赤みが出やすい場合があるとサロン各社も案内しています。予約時か来店時に申告し、無理はしないのが基本です。
- 日常生活に支障が出るほどの痛みなどがあるときは、施術ではなく婦人科に相談しましょう。
生理中にエステは受けられる?施術ごとに3つに分かれる
サロン各社の公式サイトを確認すると、生理中の扱いは「エステ全部OK」「エステ全部NG」のどちらでもなく、施術や部位ごとに分かれています。大まかに次の3つに整理できます。
受けられることが多い
フェイシャル、ヘッドスパ、デリケートゾーン以外の脱毛、強い圧をかけない穏やかなトリートメントなど。ただし体調がよいことが前提です。
控えたほうがよいとされることが多い
デリケートゾーン(VIO)・ヒップの脱毛、お腹や腰まわりを強く圧迫するマッサージ、痩身メニュー。衛生面や体への負担が理由です。
サロンの判断による
全身のボディトリートメント、ブライダルエステのコースなど。施術内容を調整したり、日程の変更を提案したりと、対応はサロンによって異なります。
サロン各社の公式案内の例
たとえば美容脱毛サロンのミュゼプラチナムは、公式のQ&Aで「生理中はデリケートゾーンとヒップはお手入れができません」としたうえで、それ以外の箇所は体調が良好であればお手入れ可能で、来店時にスタッフへ申告するよう案内しています。また、生理中はいつもより肌が敏感になり、痛みを感じやすくなったり赤みが出たりする場合があるとしています(ミュゼプラチナム「お手入れできない条件・注意事項について」)。
ジェイエステティックも公式のよくあるご質問で、生理中のデリケートゾーンの脱毛は受けられないこと、その他の部位は特に問題ないものの、肌が敏感になる方や体調がすぐれない場合はなるべく避けるよう案内しています(ジェイエステティック「生理中でも脱毛はできますか?」)。
痩身エステについては、エステサロンBloomが自社のコラムで、生理中の施術は基本的にはおすすめできないとし、とくにお腹やウエストへのハンドマッサージは圧迫で痛みが強くなる可能性があると説明しています。施術が必要な場合は事前にサロンへ相談し、日程の変更やメニューの調整を相談するよう呼びかけています(エステサロンBloom)。Palshe GINZA のコラムでも、強い圧のマッサージや刺激の強いトリートメントは避け、穏やかな施術を選ぶこと、体調がすぐれない場合は無理せず休むことがすすめられています(Palshe GINZA)。
ここで紹介したのは、各サロンが公式サイトで案内している内容の一例です。同じ施術でも、サロンや使う機器、その日の体調によって対応は変わります。実際に予約しているサロンの案内を必ず確認してください。
施術別の一般的な扱いと理由
サロン各社の案内をもとに、施術ごとの一般的な扱いと、その理由を表にまとめました。あくまで傾向で、可否を決めるのは予約先のサロンです。
| 施術 | 生理中の一般的な扱い | 主な理由・注意点 |
|---|---|---|
| フェイシャル | 体調がよければ受けられることが多い | 肌が敏感になりやすい人は、刺激の強いメニューを避けて内容を調整してもらう。仰向けで長時間過ごすため、経血の量が多い日は事前に相談 |
| ボディトリートメント・リラクゼーション | サロンの判断による。穏やかな施術なら可とするサロンも | お腹や腰まわりの強い圧迫は痛みや不調につながる可能性があるとされる。うつ伏せ・紙ショーツなど衛生面の扱いはサロンにより異なる |
| 痩身(キャビテーション・ラジオ波・痩身マッサージなど) | 控えるよう案内するサロンが多い | お腹・ウエストまわりへの施術が中心で、体への負担が大きくなりやすい。体調を優先して日程変更を相談するのが一般的 |
| 光脱毛(デリケートゾーン・ヒップ) | 生理中はお手入れできないとするサロンが多い | 衛生面の理由。対象部位や振り替えの扱いはサロンにより異なるので、自己判断せず確認を |
| 光脱毛(それ以外の部位) | 体調がよければ可能とするサロンがある | 肌が敏感になり、痛みや赤みが出やすい場合がある。来店時に申告する |
| ブライダルエステ | サロンの判断による。コースの組み方で調整することが多い | フェイシャル・ボディ・背中など複数の施術を組み合わせるため、生理の時期を避けて予定を組むのが無難。式直前のスケジュールは早めに相談を |
なぜ「施術によって違う」のか
理由は大きく3つあります。1つ目は肌の状態。サロン各社が「生理中は肌が敏感になりやすい」と案内しているように、普段は平気な刺激でも痛みや赤みを感じやすい場合があります。2つ目は衛生面。デリケートゾーンやヒップの脱毛が不可とされるのはこのためです。3つ目は体調。下腹部の痛みやだるさがある日に、お腹を圧迫する施術や長時間の施術を受けると、つらく感じることがあります。
顔のケアであるフェイシャルが比較的受けやすく、お腹まわりに働きかける痩身メニューが控えられがちなのは、この3つの理由が施術ごとに当てはまるかどうかの違いだと考えると分かりやすいでしょう。なお、痩身エステそのものの考え方は「痩身エステは意味ない?」、脱毛を含むエステの費用感は「エステにかかる料金・費用の相場」で解説しています。
エステサロンの脱毛は、毛の再生を一時的に抑えることを目的とした「美容脱毛」です。「永久脱毛」は医療行為にあたり、エステサロンでは行えません。医療機関の脱毛は生理中の扱いが異なる場合があるので、受ける先の案内を確認してください。
予約前・当日に確認したいこと
生理の時期はある程度予測できても、ずれることもあります。予約の段階から、次の点を確認しておくと当日慌てずに済みます。
予約前に確認するチェックリスト
- 予約するメニューが生理中に受けられるか(公式サイトのよくある質問、または電話・予約時の備考で確認)
- 脱毛の場合、デリケートゾーン・ヒップを含むコースか。含む場合、その部位だけ別日に振り替えられるか
- 生理が重なったときの日程変更・キャンセルの連絡期限(前日まで、〇時間前まで など)
- 期限を過ぎた場合のキャンセル料や、回数制コースで「1回消化」扱いになるかどうか
- 生理中の場合、施術内容を調整してもらえるか(圧の強さ、部位の変更、時間の短縮など)
- 普段の生理周期をおおまかに把握し、予定日と重なりにくい日に予約できているか
当日に確認・準備すること
- 来店したら、施術の前に「生理中であること」をスタッフに伝える(カウンセリングシートに記入欄があればそこにも)
- 下腹部痛・頭痛・だるさ・めまいなど、その日の体調を正直に伝える
- ナプキンなどの生理用品と替えの下着を多めに持っていく
- 施術中に痛みや違和感を感じたら、我慢せずすぐに伝える
- 鎮痛剤を飲んでいる場合は、服用していることも伝えておく
キャンセル規定は「早めの連絡」が基本
多くのサロンでは、予約の変更・キャンセルに連絡期限を設けています。期限を過ぎると、キャンセル料がかかったり、回数制のコースでは1回分を消化した扱いになったりすることがあります。生理による変更を特別扱いするかどうかもサロンにより異なるため、契約時・予約時に規定を確認し、生理が来ると分かった時点で早めに連絡するのが安心です。
体調がよくないときはどうする?
迷ったときは「無理をしない」が原則です。お腹の痛みが強い、ふらつく、だるくて横になっていたい、といった日は、施術の可否以前に体を休めることを優先しましょう。施術を受ける場合も、メニューを穏やかなものに変える、時間を短くする、といった調整ができないか相談できます。リラックスを目的とした施術でも、体調が悪いときはかえって負担になることがあります。
生理前後の体と肌の変化について、分かっていること
「生理中は肌が敏感になる」「生理前はむくみやすい」といった話はよく聞きますが、感じ方には個人差が大きく、エステの施術との関係を医学的に断定できるものではありません。ここでは、公的機関・学会の一般向け情報で確認できる範囲だけをご紹介します。
生理前の不調:月経前症候群(PMS)
日本産科婦人科学会の一般向け解説では、月経前症候群(PMS)を「月経の前に現れるこころとからだの不調」とし、月経前の3〜10日間ほど続き、月経が始まると自然に和らぐものと説明しています。日本人女性の70〜80%が月経前に何らかの不調を自覚しているとされ、からだの症状の例として、だるさ、お腹・頭・腰の痛み、むくみ、お腹や乳房の張り、便秘などが挙げられています(日本産科婦人科学会「月経前症候群(PMS)」)。
厚生労働省事業の「女性の健康推進室 ヘルスケアラボ」でも、PMSの対処として症状日誌をつけて不調の時期を把握すること、カフェイン・糖分・塩分・アルコールを控えること、適度な運動を続けることが挙げられています(ヘルスケアラボ「月経前症候群(PMS)」)。
エステの予約にあてはめると、自分の不調が出やすい時期を記録しておき、その時期を避けて予約するのが現実的な工夫です。ブライダルのように日程を動かせない予定がある場合は、早めに周期を把握しておくとサロンとも相談しやすくなります。
生理中の痛み:生理痛(月経痛)
ヘルスケアラボでは、生理痛(月経痛)を生理の前や生理中に下腹部や腰のあたりに感じる痛みとしたうえで、痛みを我慢する必要はなく、市販の鎮痛剤を使ってもよいこと、早めに服用するとよいことを案内しています(ヘルスケアラボ「生理痛(月経痛)」)。
体の内側のケア:生理中・生理前後の水分・睡眠・食事
生理の時期に施術を受けるかどうかにかかわらず、この時期は生活習慣を整えておきたいタイミングです。ここでは、公的な資料で確認できる目安をもとに、水分・睡眠・食事(とくに鉄)を整理します。
水分:のどが渇く前にこまめに
環境省の「健康のため水を飲もう」推進運動では、のどの渇きは脱水が始まっている証拠であり、渇きを感じる前に水分を摂ることが大事だとして、寝る前・起床時・運動の前後・入浴の前後に水分補給を心がけるよう呼びかけています。アルコールや多量のカフェインを含む飲料は水分補給には適さないともされています(環境省)。前述のとおりPMSの対処としてもカフェインやアルコールを控えることが挙げられているので、生理前後は水や麦茶などを中心にするとよいでしょう。
睡眠:時刻をそろえる
厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、成人は6時間以上を目安に睡眠時間を確保し、就寝・起床時刻を一定にすることや、寝る前のカフェイン・飲酒・スマートフォンの使用を控えることがすすめられています(厚生労働省)。生理前後に眠気やだるさを感じやすい方は、この時期の予定を詰め込みすぎないことも大切です。
食事:月経のある女性は鉄の基準量が高い
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、鉄の推奨量が「月経あり」と「月経なし」に分けて設定されており、月経のある成人女性(18〜64歳)の推奨量は1日10.0〜10.5mgです。一方、最新の国民健康・栄養調査(令和6年)で見ると、20〜40代女性の鉄の平均摂取量はこれを下回っています。
| ミネラル | 食事摂取基準(成人女性) | 20〜29歳の平均摂取量 | 30〜39歳 | 40〜49歳 |
|---|---|---|---|---|
| 鉄 | 推奨量 10.0〜10.5mg(月経あり) | 6.3mg | 6.3mg | 6.6mg |
平均摂取量は、厚生労働省「令和6年国民健康・栄養調査報告」第1部 第1表の3(女性、1人1日当たり、平均値)より。推奨量は「日本人の食事摂取基準(2025年版)微量ミネラル」より(18〜64歳女性。年齢区分で値が異なるため範囲で表記)。
この数値は集団の平均で、個人の過不足を判定するものではありません。ただ、生理の時期に食欲が落ちたり、反対に甘いものや手軽なものに偏ったりすると、鉄を含む食品は後回しになりがちです。赤身の肉や魚、あさりなどの貝類、大豆製品、小松菜などの青菜を、毎日の食事のどこかに入れることを意識してみてください。減量中で食事量を減らしている時期は、鉄の摂取量も一緒に減りやすくなります。
食事摂取基準では、鉄について「推奨量を大きく超える摂取は、貧血の治療等を目的とした場合を除き、控えるべき」とされています。サプリメントなどで補う場合も、表示を確認し、自己判断で多く摂りすぎないようにしましょう。貧血が気になる場合は、医療機関で検査を受けてください。
ミネラルは食事から摂るのが基本です。飲み物に加えるタイプのミネラル食品もあります(当サイト運営会社の製品についてはこの記事の下で紹介しています)。体の内側のケアの全体像は「インナーケアとは?エステに通う人が整えたい食事・水分・睡眠・ミネラルの基本」にまとめています。
症状が重いときは、施術ではなく婦人科へ
エステは医療ではありません。生理にともなう不調が強いときは、施術でなんとかしようとせず、婦人科に相談しましょう。ヘルスケアラボでは、日常生活に支障が出るほどの痛みがある、年単位で痛みが強まっている、生理の時以外にも痛みがある、といった場合は月経困難症の可能性もあるため、我慢せず婦人科に相談するよう呼びかけています(ヘルスケアラボ)。
こんなときは、エステの予約より受診を優先してください。
- 鎮痛剤を飲んでも仕事や家事ができないほどの痛みがある
- 痛みが年々強くなっている、生理のとき以外にも痛む
- 健康診断で貧血を指摘された、または貧血が心配な体調が続いている
- 生理前の気分の落ち込みやイライラで、日常生活や人間関係に支障が出ている
サロンのスタッフは体調を気づかってくれますが、診断や治療はできません。「エステでお腹を温めてもらえば楽になるかも」と考えるより、まず原因を確かめることが、結果的に安心してエステに通い続けることにつながります。
生理の時期も相談しやすいサロンを探す
生理中の対応は、サロンによって違います。予約や日程変更の相談がしやすいか、カウンセリングで体調を丁寧に聞いてくれるかは、長く通ううえで大切なポイントです。THE ESTHETIC FAN では、フェイシャル・ボディケア・リラクゼーション・脱毛・ブライダルのカテゴリや都道府県からサロンを探せます。気になるサロンが見つかったら、予約時に生理中の対応やキャンセル規定を確認してみてください。
生理中でも受けやすいフェイシャルから、サロンを探してみましょう。
フェイシャルエステのサロンを探す脱毛は、生理の時期の振り替えのしやすさも確認しておくと安心です。
脱毛サロンを探すよくある質問
生理中にエステに行ってもいいですか?
生理中にフェイシャルエステは受けられますか?
生理中に脱毛サロンに行っても大丈夫ですか?
生理中に痩身エステを受けてもいいですか?
予約日に生理が来てしまったらどうすればいいですか?
まとめ
- 生理中のエステは「受けられることが多いもの」「控えたほうがよいもの」「サロンの判断によるもの」に分かれ、最終的な可否はサロンにより異なります。
- 脱毛はデリケートゾーン(VIO)・ヒップが不可とされることが多く、それ以外の部位は体調がよければ可能とするサロンがあります。
- フェイシャルは比較的受けやすく、痩身やお腹を圧迫するマッサージは控えるよう案内されることが多い施術です。
- 予約時にメニューの可否とキャンセル規定を確認し、当日は生理中であることと体調を必ず伝えましょう。
- 生理前後は水分・睡眠・食事を整える時期。月経のある成人女性の鉄の推奨量は1日10.0〜10.5mgで、20〜40代女性の平均摂取量はこれを下回っています。
- 日常生活に支障が出るほどの痛みや、貧血が気になる症状があるときは、施術ではなく婦人科へ。
参考資料
- ミュゼプラチナム「お手入れできない条件・注意事項について(Q&A)」
- ジェイエステティック「生理中でも脱毛はできますか?」(よくあるご質問)
- エステサロンBloom「生理中の痩身エステはNG?避けるべき理由・おすすめのタイミングをご紹介」
- Palshe GINZA「生理中でも安心!エステでの過ごし方と注意点ガイド」
- 日本産科婦人科学会「月経前症候群(premenstrual syndrome : PMS)」
- 女性の健康推進室 ヘルスケアラボ(厚生労働省研究班監修)「月経前症候群(PMS)」
- 女性の健康推進室 ヘルスケアラボ(厚生労働省研究班監修)「生理痛(月経痛)」
- 厚生労働省「令和6年国民健康・栄養調査報告」(第1部 栄養摂取状況調査の結果 第1表の3:PDF)
- 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書(微量ミネラル)
- 厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」
- 環境省「健康のため水を飲もう」推進運動


